生成AIに対して抱いている感覚についても調査したところ、米国・ドイツ・中国においては、回答の客観性や倫理的・社会的妥当性といった機能面のみならず、「自分の感情や想いを抵抗なく共有できる」、「自分を否定しない安心感がある」、「身近な間柄の人のような親しみを感じる」、「精神的な支えとして感じる」といった感情面・心理面での信頼に関連する感覚を抱く人の割合が、日本よりも高かった(図表Ⅰ-1-1-14)。
加えて、生成AIに対する感覚について、人々が生成AIに対して抱きうるイメージという観点から調査するため、「生成AIはどのような存在か」という設問も設けたところ、日本・米国・ドイツにおいては「機械・道具」と回答する割合が最も高く、中国においては「秘書・アシスタント」と回答する割合が最も高かった。次に高い回答割合としては、日本では「辞書・百科事典」が続いた一方で、米国・中国では「友人」が、ドイツでは「カウンセラー」がそれぞれ続いた(図表Ⅰ-1-1-15)。
以上の調査結果を踏まえると、生成AIの利用率(利用経験率)が日本よりも高い3か国では、生成AIを機械・道具、秘書・アシスタントとして捉えるだけでなく、友人、カウンセラーなど「感情を共有する相手」として捉えている層が相当数存在することがうかがわれる。生成AIの利用が進むほど、人々が生成AIを自分にとってより身近な存在として感じるようになる可能性があり、日本においても今後、生成AIの利用が進展していけば、他の3か国と同様の傾向が生じてくる可能性もあると考えられる。