総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和8年版 > 地域デジタル人材支援の充実や地方のテレワーク普及の推進
第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題
第6節 ICT利活用の推進

(2) 地域デジタル人材支援の充実や地方のテレワーク普及の推進

ア 地域情報化アドバイザー派遣制度

総務省では、2007年度から、ICTを地域の課題解決に活用する取組に対して、地方公共団体等からの求めに応じて、ICTの知見、ノウハウを有する専門家(「地域情報化アドバイザー」)を派遣し、助言・提言・情報提供等を行うことにより、地域におけるICT利活用を促進し、活力と魅力ある地域づくりに寄与するとともに、地域の中核を担える人材の育成を図っている。また、地方公共団体からの推薦に加え、地方公共団体等と共同で事業を実施していること等を要件に地場企業等にも派遣を実施している。

「地域情報化アドバイザー」は、2026年度、先進自治体職員や、大学での研究活動、地域における企業活動、NPO活動等を通じて地域情報化に知見・ノウハウを持つ有識者等219名に委嘱しており、2025年度には315件の派遣を行った。

イ テレワークの推進
(ア)テレワークの概要

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の拡大を経て、2025年の企業のテレワーク導入率は全国50.1%3と一定程度の普及が進んだ一方で、近年は一部企業で出社回帰の傾向がみられるとともに、依然として都市部と地方部、業種間での格差が生じている状況にある。

このような状況の中、テレワークに関する機運醸成の観点から、テレワーク月間実行委員会(内閣官房内閣人事局、内閣府地方創生推進室、デジタル庁、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省、観光庁、環境省、一般社団法人日本テレワーク協会、日本テレワーク学会)の主唱により、毎年11月をテレワークの集中取組期間である「テレワーク月間」として、テレワークの実施に際しての効果測定(働き方改革寄与、業務効率化等)の調査や、関係府省庁等によるイベントやセミナーを開催している。また、先進事例の選定・公表を通じて企業等のテレワーク導入のインセンティブを高め、テレワークの導入を検討する企業にとっての参考事例の蓄積にもつなげるため、総務省では、2015年から、テレワークの十分な利用実績が認められる企業・団体の表彰を行っている。

2025年には、テレワークの活用が一定程度広がった現状を踏まえ、テレワークの制度導入や十分な活用実績にとどまらず、テレワークの導入が馴染まないと思われている業態の企業におけるテレワーク活用・業務改革や、テレワークによる遠隔地勤務や副業・兼業での雇用を通じた地域の活性化等において、特色ある取組を実施しており、その内容が優れている企業・団体を「テレワークトップランナー2025」として選定・公表し、特に優れた取組を行っている企業・団体には「総務大臣賞」を授与した。

(イ)テレワーク普及に対する支援

総務省では、実施率が依然低水準な中小企業や地方でのテレワーク導入を支援するため、地域の商工会議所や地方自治体等と連携し、テレワークに係る地域相談窓口を全国的に整備し、相談受付等を実施している。さらに、テレワークの導入や改善を検討している企業等を対象として、専門家(テレワークマネージャー)による無料の個別コンサルティングも実施し、効果的なテレワーク活用の普及に向けて取り組んでいる。これらの支援は、2022年度からは厚生労働省の労務系のテレワーク相談事業と一体的に運用し、「テレワーク・ワンストップ・サポート事業」として共同で実施している。

そのほか、総務省では、テレワーク導入の課題として多く挙げられる情報セキュリティ上の不安を取り除くため、企業等がテレワークを実施する際に参照できるよう、「テレワークセキュリティガイドライン」や「中小企業など担当者向けテレワークセキュリティの手引き(チェックリスト)」を策定している。



3 総務省「令和7年通信利用動向調査」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/260529_1.pdfPDF

テキスト形式のファイルはこちら

ページトップへ戻る