昭和54年版 通信白書

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2 有線放送

 有線放送は,有線テレビジョン放送と有線ラジオ放送に大別される。
 有線テレビジョン放送(CATV)は,主として辺地におけるテレビジョン放送の共同受信施設として普及してきたが,最近では,都市において急増している高層建築物等に起因するテレビジョン放送受信障害の最も有効な解消手段として広く利用されているほか,施設の伝送容量が大きく多目的利用の可能性を有することから,単にテレビジョン放送の同時再送信のみならず,地域社会に密着した情報等を提供する自主放送を行うものも徐々に増加しつつある。
 53年度末現在における届出済みの有線テレビジョン放送施設の総数は2万2,369施設(対前年度比14.6%増),受信契約者の総数は231万4,426(対前年度比18.6%増)である。
 有線ラジオ放送は,当初ラジオ放送を共同で聴取するものから始まったが,その後,農山漁村において地域情報を伝達するためのもの,都市において飲食店等に音楽を放送するためのもの,街頭において広告宣伝を行うためのものなどが次第に発達してきた。
 53年度末現在における有線ラジオ放送施設の数は8,115施設であるが,このうち914施設(11.3%)は,電話の普及が遅れている農山漁村において有線ラジオ放送業務に電話業務を併せ行う有線放送電話業務用の施設である。

 

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