平成14年版 情報通信白書

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第2章 情報通信の現況

(3)インターネットエクスチェンジ

−大都市部においてIXの分散化や新たなIXの設置が進む

 インターネットエクスチェンジ(IX)は、ISPの相互接続点として、効率的かつ経済的なトラヒックの中継によるインターネット接続コストの低減、接続ホップ数の削減によるバックボーンの品質向上等の役割が期待されており、高速・超高速インターネットの普及に不可欠なネットワークインフラとして重要な位置を占めている。
 我が国におけるIXは、平成6年4月にWIDEプロジェクトがインターネットを相互に接続する場合の問題点に関する実証的な研究を目的として設置したNSPIXP1(東京、現在は運用を停止)に始まり、平成9年11月には商用IXであるJPIX(東京)の運用が開始されるなど、首都圏を中心に整備が行われてきた。また、近年の動向としては、ISPの回線が集まるデータセンタ等にIXを分散化させる動きや、大阪、名古屋等の大都市部において新たなIXの設置が進んでいることが挙げられる。
 平成13年3月現在の主要なIXにおけるトラヒック量についてみると、JPIXが約9Gbps、NSPIXP2が約7Gbpsとなっており、トラヒック量が急速に増加していることが分かる(図表2))。また、ADSLやFTTH等インターネットのブロードバンド化が進展するとともにトラヒック量は今後も引き続き急速な増加が見込まれている。そのため、地方におけるブロードバンド・コネクティビィの確保、大規模地震等への危機管理、特定のIXに対する過負担の回避等の観点から、引き続きIXの分散化が進められることが期待されている。

 
図表1) 我が国における主なIX
図表1) 我が国における主なIX
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図表2) IXにおけるトラヒック量の推移
図表2) IXにおけるトラヒック量の推移

関連サイト: WIDEプロジェクト()
  日本インターネットエクスチェンジ()



 

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