平成14年版 情報通信白書

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第3章 情報通信政策の動向

14 高度海上交通システムの実現のための研究開発

−海上交通の渋滞緩和と海上輸送コストの削減等に向けて

 現在、航行の安全の一層の向上や海上交通渋滞の緩和、更には海上輸送コストの削減が課題となっている。これらの課題の解決を図るためには、情報通信技術を活用した高度海上情報通信システムの導入が必要であり、その実現に向けた研究開発等が求められている。
 このため、総務省では平成13年度から海上通信のデジタル化の研究開発を、また運輸省(現国土交通省)では平成12年度から船舶の衝突防止など個別システムについて研究開発を実施し、これらの連携による高度海上交通システムの構築を目指すこととしている(図表1))。
 また、平成13年度には、「既存通信システムのデジタル化、高度海上交通システムの構築等を推進すべき」であるとする提言を取りまとめた平成12年度の「海上通信の高度化に関する研究会」を踏まえ、海上通信の高度化・ネットワーク化のための具体策、無線局の共同運用の具体像や関係機関の役割分担等を検討する「海上通信の高度化の在り方に関する調査研究」を実施し、海上通信システムの高度化の全体像と機能等について検討を行った。
 さらに、平成14年度には引き続き高度海上交通システムの構築に向けて、海上分野の様々な情報通信システムの高度化の全体像、求められる機能の明確化及びその実現に向けた課題と具体的な実現方策を検討することとしている(図表2))。

 
図表1) 高度海上交通システム(イメージ)
図表1) 高度海上交通システム(イメージ)

 
図表2) 高度海上交通システム実現のスケジュール
図表2) 高度海上交通システム実現のスケジュール

 
参考:「海上通信の高度化に関する研究会」の最終報告
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