総務省トップ > 政策 > 白書 > 令和4年版 > 我が国のコンテンツ市場の規模
第2部 情報通信分野の現状と課題
第3節 放送・コンテンツ分野の動向

2 コンテンツ市場

(1) 我が国のコンテンツ市場の規模

ア 市場の概況

我が国の2020年のコンテンツ市場規模は11兆8,275億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが全体の60%近くを占めている。また、テキスト系ソフトは約36%、音声系ソフトは約7%をそれぞれ占めている7図表3-3-2-1)。

コンテンツ市場の規模は、近年、増加傾向で推移していたが、前年から減少となった。ソフト形態別では、近年、映像系ソフトが拡大してきたが、こちらも前年から減少となった(図表3-3-2-2)。

図表3-3-2-1 我が国のコンテンツ市場の内訳(2020年)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-1 我が国のコンテンツ市場の内訳(2020年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
図表3-3-2-2 我が国のコンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-2 我が国のコンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
イ マルチユース8の状況

2020年の1次流通市場の規模は、8兆8,560億円であり、市場全体の約75%を占めている。1次流通市場の内訳は、映像系ソフト5兆716億円、テキスト系ソフト3兆1,241億円、音声系ソフト6,603億円となっている(図表3-3-2-3)。

一方、2020年のマルチユース市場の規模は、2兆9,715億円であり、市場全体の約25%となっている。マルチユース市場の内訳は、映像系ソフトが1兆7,128億円、テキスト系ソフトが1兆1,173億円、音声系ソフトが1,413億円となっている(図表3-3-2-4)。

図表3-3-2-3 1次流通市場の内訳(2020年)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-3 1次流通市場の内訳(2020年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
図表3-3-2-4 マルチユース市場の内訳(2020年)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-4 マルチユース市場の内訳(2020年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
ウ 通信系コンテンツ市場

コンテンツ市場のうち、パソコン及び携帯電話向けなどインターネットなどを経由した通信系コンテンツの市場規模は4兆8,433億円となっている。ソフト形態別の市場構成比では、映像系ソフトが59.2%、テキスト系ソフトが31.6%、音声系ソフトが9.2%を占めている(図表3-3-2-5)。

また、通信系コンテンツの市場規模は、近年、増加傾向が続いている。ソフト形態別にみると、引き続き映画、ネットオリジナル、ゲームソフトなどの伸びにより映像系ソフトが増加しているほか、書籍・コミックやネットオリジナルなどの伸びによりテキスト系ソフトも増加しており、これらは通信系コンテンツ市場の拡大に貢献している(図表3-3-2-6)。

図表3-3-2-5 通信系コンテンツ市場の内訳(2020年)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-5 通信系コンテンツ市場の内訳(2020年)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら
図表3-3-2-6 通信系コンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態に関する調査」
「図表3-3-2-6 通信系コンテンツ市場規模の推移(ソフト形態別)」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら


7 メディア別にソフトを集計するのではなく、ソフトの本来の性質に着目して1次流通とマルチユースといった流通段階別に再集計した上で市場規模を計量・分析。

8 あるソフトが内容の同一性を保ちつつ、2次利用以降において複数のメディアで流通すること。

テキスト形式のファイルはこちら

ページトップへ戻る