第2部 情報通信分野の現状と課題
第8節 ICT国際戦略の推進

(9) ICANN

インターネットの利用に必要不可欠なIPアドレスやドメイン名というインターネット資源については、重複割当ての防止など全世界的な管理・調整を適切に行うことが重要である。現在、インターネット資源の国際的な管理・調整は、1998年(平成10年)に非営利法人として発足したICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)6が行っており、IPアドレスの割当てやドメイン名の調整のほか、ルートサーバ・システムの運用・展開の調整や、これらの技術的業務に関連するポリシー策定の調整を行っている。

総務省は、ICANNの政府諮問委員会(各国政府の代表者などから構成)の正式なメンバーとして、その活動に積極的に貢献している。例えば、DNSの不正利用については、ICANN第70回から第72回までの会合で、レジストリ・レジストラに対して、ICANNとの契約規定を遵守するための方策の検討やドメイン名の登録者の身元確認について日本から積極的な提案を行った。



6 2016年(平成28年)11月より、我が国の前村昌紀氏(一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC))がICANN理事を務めている。

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