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第2部 情報通信分野の現状と課題
第8節 ICT国際戦略の推進

(2) 今後の課題と方向性

大きなデジタル化の流れの中で、デジタル技術の開発競争は激しさを増しており、その技術を必要とする国々に対する普及競争も一層の高まりを見せている。こうした中で、二国間、多国間での連携により我が国のデジタル技術の普及、開発の土壌を整備し、国際競争力を高めて世界に対してプレゼンスを示していくことは我が国の経済の発展のために重要であり、我が国の有する質の高いインフラを展開することは世界の社会課題の解決、更にはSDGsの実現にもつながるものである。

このような状況の下、総務省では、我が国のデジタル技術の国際競争力強化及び世界の社会課題解決の推進を目的に、国際協調などを通じて、デジタル分野などの海外展開、国際的な枠組み作りなどの活動を行っていくこととしている。特に、海外展開については、「総務省海外展開行動計画2020」の推進の一環として、5G・光海底ケーブルなどのICTインフラシステムに加え、遠隔医療へのデジタル活用など、医療・農業分野におけるICTソリューションの展開を通じ、我が国の技術と経験を活用しながら世界の経済発展と社会課題解決に貢献していくことが必要である。また、デジタル分野における国際的なルール形成を先導していくため、国際会議などの場を活用し、国際的議論に積極的に参画していくことが必要である。

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