世界のパブリッククラウドサービス市場は、2020年は35兆315億円(前年比27.9%増)となっている(図表3-6-8-1)。特にPaaS市場が成長しており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けた企業活動で重要な役割を果たしたと考えられる。
世界のパブリッククラウドサービス市場は、2021年上期は上位5社(Microsoft、Amazon、IBM、Salesforce、Google)が全体の48.1%を占めており、寡占化が進んでいる。
日本のパブリッククラウドサービス市場は、2021年は1兆5,879億円(前年比28.5%増)となっており、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機としたオフィスの移転・縮小に伴うクラウドへの移行やDX(デジタル・トランスフォーメーション)、データ駆動型ビジネスを進めるためにクラウドを活用したICT基盤の強化が進むことなどによって今後も拡大が予想される。
【関連データ】
世界のパブリッククラウドサービス市場のシェア、日本のパブリッククラウドサービス市場規模(売上高)の推移及び予測
出典:Omdia、IDC Japan
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nf306000.html(データ集)
13 IaaS(Infrastructure as a Service):インターネット経由でハードウェアやICTインフラを提供。
CaaS(Cloud as a Service):クラウド上で他のクラウドのサービスを提供。
PaaS(Platform as a Service):インターネット経由でアプリケーションを実行するためのプラットフォームを提供。
SaaS(Software as a Service):インターネット経由でソフトウェアパッケージを提供。