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第1部 特集 情報通信白書刊行から50年〜ICTとデジタル経済の変遷〜
第1節 今後の日本社会におけるICTの役割に関する展望

(3) ICTを活用した迅速・効率的な情報収集と情報伝達

災害が激甚化・頻発化する中で、ICTを活用することにより、災害に関連した情報の収集を迅速、効率的かつきめ細やかに行うとともに、避難情報などの提供を迅速かつ正確に行うことが可能となり、効率的・効果的な防災・減災を実現することが期待される。

例えば、多種多様なセンサーの情報と5Gの超高速・大容量の特長を活かした高精細な映像とを統合的に扱うことで、河川の氾濫などの予測精度を高め、迅速に避難指示などを発出することが可能となる。災害発生時には、現場に設置した固定カメラやドローンに搭載したカメラからの高精細な映像を5Gの回線で超高速かつ超低遅延で伝送することで、災害状況や遭難状況の精緻な把握が可能になり、避難行動の効率化などを図ることもできる。また、住民向けの情報提供について、スマートフォンに内蔵されたGPSによる位置情報やアプリ上の情報、被災者が発信した情報などをAIなども活用して分析することで被災者などが必要とする情報を効率的に伝えることが可能となり、より迅速かつ的確な避難行動につながることが期待される。

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