平成26年版 情報通信白書のポイント
平成26年版 情報通信白書のポイント
平成26年版 情報通信白書のポイント
■構成
第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
ICTの全世界的かつ生活のあらゆる局面での浸透と、それに伴う不可逆的な経済・社会的な変革をパラダイムシフトととらえ、その進展状況と今後の動向を展望する。
第1章:地球的規模で浸透するICT
ICTの地球的規模での浸透と途上国での様々な社会的課題の解決に向けた活用状況を紹介
第2章:ICTによる成長と国際競争力強化
我が国産業界におけるICT利活用の現状及び成長のエンジンとしてのICTの意義を示し、各国ICT産業の現状を踏まえ、ICT分野における我が国の国際競争力強化に向けた方向性を分析
第3章:データが切り拓く未来社会
我が国産業界におけるビッグデータの先進的事例を紹介するとともに、データ流通量及びデータ活用による効果の推計並びにオープンデータ・パーソナルデータに係る現況等を分析
第4章:ICTの急速な進化がもたらす社会へのインパクト
スマートフォン等の普及が我々のライフスタイル等に及ぼす変化について分析を行うとともに、社会経済の各分野における先進的なICT利活用事例を紹介。あわせて安心・安全なインターネット利用環境の構築に向けた取組等について説明
第2部 情報通信の現況・政策の動向
第5章:情報通信の現況
平成25年度における総務省実施の承認統計・業務統計を中心に、日本の情報通信の現状を示す最新のデータを掲載
第6章:情報通信政策の動向
平成25年度における情報通信分野での最新の政策動向について、総務省の取組を中心に記述
第1章 地球的規模で浸透するICT
- インターネット、携帯電話等のICTは、新興国や途上国地域でも急激に普及が進み地球的規模で浸透。途上国においてもICTを活用して、様々な社会的課題に対応。
第2章 ICTによる成長と国際競争力強化
- ICTの活用により利益増加に繋げている企業は16%あり、多くの企業にはICTの活用による業績改善の余地がある。
- 各企業がICT投資を拡大させることで、日本の経済成長に寄与。
- 世界的に堅調な成長が続くICT市場において、ハード⇒ソフトへのシフトが進む。
- 各国主要ICT企業の変遷等を分析した結果、「規模の経済の追求」「スピード」「人材・技術」の重要性が指摘される。
- 我が国のICT企業は、インド、中国、ASEAN地域等を最も有望視
第3章 データが切り拓く未来社会
- 2013年の国内データ流通量は8年前の約8.7倍となったほか、2012年には60.9兆円に及ぶ売上向上効果に寄与するなどデータ活用は様々な価値を創出。
- G空間情報とICTの融合によって、暮らしに新たな変革がもたらされることが期待される。
- 地図情報のオープンデータ化は企業のニーズが高いが、地方公共団体からの提供は途上の段階。
- 緊急時や生命に関わる目的に対してはパーソナルデータ提供への許容度が高い。
第4章 ICTの急速な進化がもたらす社会へのインパクト
- 我が国のスマートフォン保有者ではSNS、動画視聴、Eコマースなどのサービス利用が進んでいる。
- 企業のICT環境は整いつつあるものの、テレワーク導入率は1割程度。他方で、男女問わず過半数の層でテレワークの利用意向あり。
- 社会保障・税番号(マイナンバー)は幅広い分野での活用が期待される。
- 安全・安心分野、医療・介護等分野を中心に「ICTを活用した街づくり」への期待が高まりつつある。
- ネット依存では我が国は他国と比べ高い傾向にはない。SNSやスマートフォン利用で得られるメリットも大きい。
- 日本はSNSを匿名で利用する率が高いが、匿名利用によるリスクへの認識も高い。
- スマートフォン利用に伴い、おおむね半数程度でアカウントやパスワードが増えているが、パスワードの使い回しが8割であり、定期的に変更しているのは1〜2割。