●パソコン及び携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は、コンテンツ市場全体の18.9%となる2兆1,210億円
コンテンツ市場のうち、パソコンや携帯電話向けなどインターネット等を経由した通信系コンテンツの市場規模は2兆1,210億円となった。ソフト形態別の市場構成比では、テキスト系が46.5%、映像系が37.5%、音声系が16.0%を占める。
平成24年の通信系コンテンツ市場における映像系ソフト7,955億円の内訳は、ゲームソフトが3,788億円、映像系ネットオリジナルが1,391億円、ビデオソフトが1,174億円、映画ソフトが866億円、地上テレビ番組が380億円、衛星・CATV放送が355億円となっている。音声系ソフト3,402億円の内訳は、音楽ソフトが3,334億円などとなっている。テキスト系ソフト9,853億円の内訳は、テキスト系ネットオリジナル他が5,122億円、データベース情報が1,876億円、新聞記事が1,204億円、コミックが784億円などとなっている(図表5-8-1-7)。
また、通信系コンテンツの市場規模は、着実に増加してきている。ソフト形態別に見ると、映像系ソフトは平成20年と平成24年を比較して2倍の約8,000億円に達しており、通信系コンテンツ市場の進展をけん引している。また、テキスト系ソフトにおいても増加傾向がみられる(図表5-8-1-8)。
●平成24年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比23.3%増の2兆3,507億円
モバイルコンテンツ市場5とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模6は、スマートフォンやタブレット端末の普及・進展等により、平成24年で2兆3,507億円(前年比23.3%増)となっており、引き続き増加している(図表5-8-1-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が8,510億円(前年比15.9%増)、モバイルコマース市場が1兆4,997億円(前年比28.0%増)となっている。
5 平成23年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した。
6 モバイルコンテンツ市場は、モバイルインターネット上で展開されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、音楽配信、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、モバイルインターネット上で展開される物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。