●平成24年の情報通信産業の実質GDPは、全産業の10.7%を占める
情報通信産業の名目GDPの推移をみると、5年連続減少し平成24年は前年比0.1%の減少となり37.2兆円となった(図表5-1-1-4)。一方、平成17年を基準とした情報通信産業の実質GDPについては、平成23年は前年比0.3%の減少の50.1兆円となったが、平成24年は前年比0.7%増加の50.4兆円となった(図表5-1-1-4)。リーマンショック以降減少傾向であったが、平成24年は平成22年以来2年ぶりに増加に転じた。
また、主な産業の名目GDPの規模をみると、情報通信産業の名目GDPは全産業の8.1%を占め、卸売業に次ぐ規模である(図表5-1-1-5)。平成7年から平成24年までの主な産業の名目GDPの推移をみると、情報通信産業の年平均成長率は-0.1%となっており、卸売業(0.2%)、鉄鋼業(0.1%)、に次ぐ値を示している(図表5-1-1-6)。同様に、主な産業の実質GDPをみると、情報通信産業の実質GDPは全産業の10.7%を占め、主な産業の中で最大規模の産業となっている(図表5-1-1-5)。主な産業の実質GDPの推移をみると、平成7年からから平成24年までの情報通信産業の年平均成長率3.7%と全産業の中で最も高い成長率である(図表5-1-1-6)。