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第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
第3節 様々な社会的課題とICTによる課題解決

(1) Praekelt財団の取組み

2007年に南アフリカで設立されたNPOのPraekelt財団12ではアフリカにおいて急速に普及する携帯電話を通じてHIV予防に関する情報提供などを行っている。既にサブサハラアフリカの15か国で5,000万人が利用している 。

ア TxtAlert

Praekelt財団が提供する「TxtAlert」はHIV患者と病院スタッフのために開発されたサービスである(図表1-3-4-2)。HIV患者の治療に不可欠な抗レトロウイルス薬(ARV)を病院に取りに行く予定のアラートをHIV患者にショートメッセージ(SMS)で送信している。それによって、病院の予約を忘れたり、治療を中断してしまうことを防止している。また病院に取りに行けない場合はスケジュールの変更を行うための「Please call me」サービスを無料で提供しており、メッセージを受けたTxtAlert管理者が患者に電話をかけて、病院へ薬を取りに行くスケジュールの日程の調整を行っている。これによって患者と病院側とのコミュニケーションの充実も図っている。

図表1-3-4-2 TxtAlert概要
イ Young Africa Live

HIVに関する知識の習得とHIV検査の促進を目的として、「Young Africa Live」では2009年12月1日(世界エイズデー)から、HIVの予防や対策に向けたコンテンツを携帯電話を通じて発信を行っている。HIVに関する情報以外にもニュースや動画など若者が喜びそうな様々なコンテンツを提供することによって、同時にHIVに関する知識と情報も得てもらうような工夫をしている。サービス開始から2012年11月末までに、南アフリカ、タンザニア、ケニアで7,800万以上のページビュー、270万以上のコメントがあった。



12 http://www.praekeltfoundation.org/about.html別ウィンドウで開きます

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