ASEAN地域などの新興国を中心とした世界のインフラ需要は、昨今の急速な都市化と経済成長などを背景に市場の拡大が続いている。
世界におけるインフラ需要市場は、上位225社のコントラクター売上高ベースでみると年々拡大が続いており2012年時点で1.3兆ドルを超える規模になっている。そのうち自国以外の海外での受注額(その国の案件を他国業者が受注しているケース)は約5,100億ドル規模になっている(図表2-3-3-1)。
この海外受注分を地域別内訳で見ると、経済成長が進む新興国地域も含まれるアジア地域が1,388億ドルで全体の27%を占め最も大きく、約20%の成長率を示しているほか、中東地域においても913億ドルと25%を超える高い成長率を示している。また、分野別では交通分野に加え、石油・電力分野等のエネルギー分野などが規模も大きく成長率も高い状況にある(図表2-3-3-2)。