ビッグデータ利用による効果を売上向上効果について、以下のモデルによって推計を行った。
ビッグデータ利用による売上向上効果=(①売上高×②データ利用率×③利用企業の売上向上効果)の和
①産業別売上高:総務省・経済産業省平成24年経済センサス‐活動調査(確報)
②産業別データ利用率及び③産業別利用企業の売上向上効果:
−卸売業・小売業:付注4-1「2)流通業アンケート」より推計(以下、アンケート(A))
−その他の産業:付注4-1「1)全産業アンケート」より推計(以下、アンケート(B))
上記平成24年経済センサス−活動調査より、従業員規模別に以下のように示される。
アンケート(A)から、卸売業・小売業においてデータ活用が売上向上に貢献すると考えられる次の6つの業務のいずれかでデータを利用している回答の比率を、従業員規模別に集計した。
PB商品開発、商品調達・在庫管理、販売促進、売場動線最適化、立地分析、その他
アンケート(A)の集計結果は下表の通りである。
上記平成24年経済センサス−活動調査より、卸売業・小売業を除く全産業売上高:920.4兆円
アンケート(B)にて事前調査を行い、データを業務利用している回答者を抽出し、その比率を適応する。
事前調査回答数:4,012
本調査へ進んだ回答数:1,243(このうち、先着1,000サンプルを有効回答として採用)
1,243÷4,012により、31.0%
アンケート(B)より、回答サンプルごとの直近決算期売上と売上向上効果比率より推計した結果は下表の通りである。これらの総和である11.5%を推計パラメータとして採用した。