●制作している放送番組の種類は「情報番組(パブリシティ含む)」が67.9%と最も高い
制作している放送番組の種類の割合は、「情報番組(パブリシティ含む)」が67.9%(前年度差2.3ポイント低下)と最も高く、次いで「CM」58.9%(前年度差0.9ポイント上昇)、「バラエティ」40.1%(前年度差0.2ポイント低下)となっている(図表5-8-1-10)。
●我が国の平成24年度の放送コンテンツの海外輸出額は、100億円超の規模
平成24年度の我が国の放送コンテンツの海外輸出額は、100億円超の規模である。うち、番組放送権の輸出額は約60%でほぼ横ばいで推移している。なお、平成24年度から、商品化権、ビデオ・DVD化権、フォーマット・リメイク権、インターネット配信権なども対象にして放送コンテンツの海外輸出額を把握している。また、地上放送だけでなく衛星放送も対象に調査を実施している(図表5-8-1-11)。
放送コンテンツの海外展開は、番組放送権の販売が伝統的な方法であった。しかし、これまで先端的、実験的取組とされてきたフォーマットやリメイク権による海外展開が定着しつつある。その他、キャラクター販売のための商品化権、パッケージ販売のためのビデオ・DVD化権等が放送コンテンツの海外輸出額を増加させている(図表5-8-1-12)。放送コンテンツの海外輸出額を主体別にみると、伝統的な海外展開の方法である番組放送権の輸出額では、NHK及び民放キー局が7割近くを占める(図表5-8-1-13)。また、平成24年度において海外輸出している番組の主な例は一覧のとおりである(図表5-8-1-14)。
●ジャンル別の海外輸出額はアニメの割合が最も高く、輸出先はアジアが最も多い
最も多く輸出されている放送コンテンツのジャンルは、アニメである。アニメは、番組放送権では約4割となっているが、商品化権、ビデオ・DVD化権などを含めた放送コンテンツの海外輸出額では、6割弱を占めている(図表5-8-1-15)。次いで、ドラマ、バラエティが多くなっている。また、放送コンテンツの輸出先として、最も多い地域はアジアである。なお、ヨーロッパは番組放送権の輸出額では2割に満たないが、フォーマット・リメイク権、商品化権等を含めた放送コンテンツの海外輸出額では、2割超となり、北米と同程度まで上昇する(図表5-8-1-16)。