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第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
第2節 ICT産業構造のパラダイムシフト

(4) 通信機器レイヤー

通信機器レイヤーにおける主な企業の過去と現在の業績比較を見てみると、全般的に売上高が増加しており、米国Ciscoおよび中国Huaweiの存在感が顕著であり、コモディティ化が激しい当該レイヤーにおいて10%以上の高い営業利益を確保している。また、スウェーデンEricssonは9割以上を海外からの売上で占めているのが特徴的であり営業利益率も好転している状況にある12図表2-2-2-9)。

図表2-2-2-9 通信機器レイヤーにおける海外利益率と営業利益率
(出典)総務省「ICT産業のグローバル戦略に係る成功要因及び今後の方向性に関する調査研究」(平成26年)
「図表2-2-2-9 通信機器レイヤーにおける海外利益率と営業利益率」のExcelはこちらEXCEL / CSVはこちら

またこれら主な企業における分野別のシェアをみてみると、モバイルインフラのシェアはEricssonが3分の1のシェアを持つものの、Huaweiは当該レイヤーにおけるあらゆる分野で2〜3割のシェアをもっており存在感を強めている。その中で日本企業は世界全体としては低いシェアに留まっている状況にある(図表2-2-2-10)。

図表2-2-2-10 通信機器レイヤー製品分野別世界市場ベンダーシェア
(出典)Gartner「Market Share: Communications Service Provider Operational Technology, Worldwide, 2013, Jouni Forsman他共著(2014/3/31)」より総務省作成


12 NSNは2013年にNokiaの完全子会社により連続的なデータが取得できないため2012年の実績を示す

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