総務省トップ > 政策 > 白書 > 26年版 > サイバーセキュリティの確保
第1部 特集 ICTがもたらす世界規模でのパラダイムシフト
第3節 安心・安全なインターネット利用環境の構築

2 サイバーセキュリティの確保

ICTの普及・発達により、国民生活、社会経済、安全保障・治安確保等のあらゆる活動がサイバー空間に依拠している中、サイバー空間を対象とした攻撃は、近年、高度化・複雑化するとともに、愉快犯から経済犯・組織犯的なものに移行しており、社会的な脅威が高まっている。また、スマートフォン、タブレット端末等の急速な普及、ソーシャルメディア、クラウドサービス等の利用の拡大に伴い、これらを狙ったマルウェア8の増加など、新たな脅威も表面化しているところである。

今後、ICTの更なる高度化及び利活用の進展により、サイバー攻撃の被害の深刻化が懸念されるところであり、このような情報セキュリティ上の脅威は、我が国の経済活動の阻害要因及び国家の安全保障の脅威となることから、安心・安全な情報通信ネットワークの確保に向け、官民一体となった対策の強化が必要となっている。本節では、情報セキュリティをめぐる動向として最近の脅威の動向や特徴的な事例について紹介するとともに、こうした現状に対して、情報セキュリティに係る利用者意識がどのようになっているか、6か国(日本・米国・英国・フランス・韓国・シンガポール)の比較調査の結果も併せて紹介する。その上で、我が国における情報セキュリティに係る政策動向について紹介する。



8 Malware:コンピュータウイルスのような有害なソフトウェアの総称

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