平成9年版 通信白書

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第2章 情報通信政策の動向

(4)情報通信における国際的な取組

ア 広帯域ネットワークのグローバルな相互運用性(GIBN)共同プロジェクトの推進
 G7プロジェクトの一つであるGIBN共同プロジェクトは、各国の広帯域ネットワーク試験研究施設間を国際海底ケーブル及び国際衛星通信回線により接続し、広帯域ネットワークの相互接続性実験及び広帯域ネットワークを利用したサービスの相互運用性実験等を行うことにより広帯域ネットワーク・サービスの開発を促進し、情報通信社会の効用をデモンストレーションするものである。
 郵政省では、8年度おいては、GIBNプロジェクトの広帯域ネットワーク・アプリケーションの一つとして、デジタル脳波、患者映像ファイル等の放射線画像伝送及び立体映像伝送の実験を日米間で行う「日米遠隔医療実験プロジェクト」を実施した。
イ APIIテストベッドプロジェクト
 7年5月、APECソウル会合において、アジア・太平洋情報通信基盤(APII)構築に向けて、APEC諸地域が連携して推進する共同プロジェクトの一つとして「APIIテストベッドプロジェクト」が決定された。本プロジェクトは、APEC諸地域間で、ネットワーク相互接続技術、アプリケーション技術の共同研究・開発・実験及び実験に必要な研究者、技術者の研修を行うものである。
 郵政省では、本プロジェクトの国際共同研究拠点として、通信総合研究所関西支所(神戸市)に、高度な情報通信実験設備を備えたAPIIテクノロジーセンターを構築し、9年2月から運用を開始した。

 

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