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情報通信基盤の整備においては、光ファイバ網とともに、同報性、広域性、回線設定の柔軟性、耐災害性等の特徴を有する衛星通信網の重要性の認識が高まっている。 我が国においては、通信衛星の本格的な利用の時代を迎えつつあるが、衛星通信の一層の高度化、多様化を可能とする政策を推進する必要がある。 このため、郵政省では、7年1月、電気通信技術審議会に対し、衛星通信分野を取り巻く環境の変化や技術開発をめぐる諸課題に対応した衛星通信システムの将来像と今後の研究開発の推進方策に関する検討を諮問し、8年5月、「衛星新世紀の展望と我が国の挑戦」と題する答申を受けた。 本答申では、衛星通信の将来展望とGII等の高度情報通信基盤の構築のみならず、統合デジタル放送(ISDB)等の新サービスの創出や幅広い分野での革新的技術進歩を生み出す先端的な衛星通信技術の研究開発について、具体的な研究開発課題及びその推進方策を取りまとめている。 郵政省では、本答申を踏まえ、衛星開発計画、衛星通信実験、国際協力等の諸施策を推進している。