平成18年版 情報通信白書

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第1章 ユビキタスエコノミー

第6節 消費購買行動の変化

1 情報コスト低下の影響

 「インターネットの普及は市場の効率性を高める」と言われる。その根拠の一つは、インターネットをはじめとするネットワークが、情報収集コスト、各経済主体のサーチコストを引き下げるということにある(図表1-6-1)。
 従来であれば、消費者が商品を購入する場合、交通機関を使って幾つかの店舗を訪れなければ得られなかったような情報も、ネットワークを利用することで容易に商品情報を獲得することが可能になる。このような情報コストの低下は、消費者による情報の比較検索を容易にし、供給者と消費者の間の時間的、空間的な制約を克服し、情報のミスマッチを解消することで購入前と購入後の商品に対する評価のギャップを縮小し、消費者の満足を高めることが期待される。
 実際、近年、検索エンジンやポータルサイトの発展等、サーチコストを引き下げるサービスや技術の著しい発展、また消費者発信型メディア(CGM)による消費者側からの商品評価に関する情報の供給の増加などを背景として、インターネットの情報コストの低下は着実に進展している。
 
図表1-6-1 単位情報量当たりの支出(情報コスト)の推移
図表1-6-1 単位情報量当たりの支出(情報コスト)の推移
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 第6節 消費購買行動の変化

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