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第Ⅰ部 特集 広がりゆく「社会基盤」としてのデジタル
第3節 デジタル分野における海外事業者の台頭と我が国の現状

第3節 デジタル分野における海外事業者の台頭と我が国の現状

海外プラットフォーム事業者は、デジタル市場で発現しやすい特性や収集したデータ・莫大な収益を活用して大きく成長し、我が国でも大きな存在感を有している。従来の事業分野から別のデジタル分野にも進出し、最近は海底ケーブルや発電所等といった実体的なインフラにも影響を拡大している。

一方、グローバルデジタル市場における日本企業のシェアは全般的に低い状態にあるほか、社会生活・企業活動における我が国のデジタル活用の進展や、我が国のデジタル産業の国際競争力の低さ等により、デジタル分野での国際収支の赤字が拡大傾向にある。

現時点で、市場で利用可能な優れたデジタルサービスを活用することは、デジタル化加速などのプラス面もある反面、我が国のデジタル分野での国際競争力の低迷や重要なデジタル分野における海外事業者への依存がこのまま拡大を続ければ、成長著しいデジタル分野の果実を我が国経済成長に取り込む機会の喪失や、経済安全保障・セキュリティ等の観点からの懸念も指摘されている。

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