企業において、クラウドサービスを利用している業務について、「利用している(ほぼ全て、半分程度、一部のみのいずれか)」と回答した各クラウドサービスについて、そのサービスが停止した際の影響や他サービスへの代替可能性についてアンケート調査を行った。
その結果、企業において利用しているクラウドサービスについて、「そのサービスがないと企業活動の継続が困難」又は「そのサービスがないと業務に大きな支障が出る」といった多大な影響を与えるクラウドサービスは、「電子メール」「ファイル保管・データ共有」「社内情報共有」「給与・財務会計、人事」「データバックアップ」等幅広い分野に及んでいた。クラウドサービスが、今日の企業活動で重要・不可欠な位置付けになっていることを示していると考えられる。
また、現在使っているクラウドサービスについて、他のクラウドサービスや自社構築システムへ代替する際の課題について尋ねたところ、多くのサービスで、運用費用の上昇やサービスレベルが下がることが最も大きな課題として挙げられている。一方、代替可能なサービスがないという回答の比率は総じて低かった。企業が現在利用しているクラウドサービスに関しては、代替可能なサービスがあったとしても、コストやサービスレベル維持の観点から他サービスの代替が難しいことが示唆されている。
【関連データ】利用中のクラウドサービスの位置付け
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/datashu.html#f00025(データ集)
【関連データ】他のクラウドサービスや自社構築システムへの代替可能性
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/datashu.html#f00026(データ集)