NICTが運用している大規模サイバー攻撃観測網(NICTER)のダークネット観測で確認された2024年の総観測パケット数(約6,862億パケット)は、2015年(約632億パケット)と比較して10.86倍となっているなど、依然多くの観測パケットが届いている状態である(図表Ⅱ-1-10-3)。また、2024年の総観測パケット数は各IPアドレスに対して約13秒に1回観測されたことに相当する。
なお、2024年は過去最高の観測数を記録しており、インターネット上を飛び交う観測パケットは2023年と比較して更に活発化している状況であるといえる。
NICTERでのサイバー攻撃関連の通信内容をみると、2023年と同様にIoT機器を狙った通信が最も多く観測され、サイバー攻撃関連通信全体の約3割を占めている。次いで、HTTP・HTTPSで使用されるポートへの攻撃が多く観測されている(図表Ⅱ-1-10-4)。
また、2024年中の不正アクセス行為の禁止等に関する法律(以下「不正アクセス禁止法」という。)違反事件の検挙件数は563件であり、前年と比べ42件増加した。
【関連データ】不正アクセス禁止法違反事件検挙件数の推移
URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r07/html/datashu.html#f00283(データ集)