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第Ⅱ部 情報通信分野の現状と課題
第7節 ICT技術政策の動向

5 リモートセンシング技術

NICTでは、線状降水帯やゲリラ豪雨に代表される突発的大気現象の早期捕捉や発達メカニズムの解明への貢献、災害時の被害状況の迅速な把握等を目的として、降雨・水蒸気・風・地表面などの状況を高い時間空間分解能で観測するリモートセンシング技術の研究開発を実施している。

高速かつ高精度に雨雲の三次元観測が可能な二重偏波フェーズドアレイ気象レーダー(MP-PAWR)の展開及びそのデータ利活用促進に関する研究開発のほか、大気中の水蒸気量を地上デジタル放送波の伝搬遅延を用いて推定する技術や上空の風速が観測可能なウインドプロファイラ技術、水蒸気と風を同時に観測可能なアイセーフ赤外パルスレーザーを用いた地上設置型水蒸気・風ライダー技術、衛星からの雲降水観測技術などの研究開発等を進めている。

2025年の大阪・関西万博では、リモートセンシング技術による高精度データの解析及びリアルタイム配信の実証として、世界初の試みとなる2台のMP-PAWRで大阪周辺地域の積乱雲等の立体的な雨雲の観測を行い、スーパーコンピューター等で解析することで、これまでにない高精度な気象予測情報を博覧会協会・来場者等へ提供する。

【関連データ】大阪・関西万博における「高精度な気象予測情報」提供の実証

URL:https://www.soumu.go.jp/main_content/001003941.pdfPDF

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