総務省は、全国の主要都市の鉄塔やビルの屋上などに設置したセンサ局施設や不法無線局探索車などにより、消防・救急無線、航空・海上無線、携帯電話などの重要無線通信を妨害する電波の発射源の探査、不法無線局の取締りなどのほか、電波の利用環境を乱す不法無線局などの電波の発射源を探知する施設として「DEURAS(DEtect Unlicensed RAdio Stations:デューラス)」を整備し、電波の監視業務を実施している2。
2024年度の混信・妨害申告などの件数は1,847件で前年度に比べ484件減(20.8%減)、そのうち、重要無線通信妨害の件数は355件で前年度に比べ36件減(9.2%減)である。こうした混信・妨害申告の2024年度の措置件数は前年度までの未措置分を含めて2,057件となっている(図表Ⅱ-1-4-3)。
また、2024年度の不法無線局の出現件数は3,926件で前年度に比べ94件増(2.5%増)となっている。2024年度の措置件数は前年度までの未措置分を含めて1,315件で前年度に比べ433件増(49.1%増)であり、措置件数全体に対する内訳は告発41件(3.1%)、指導1,274件(96.9%)となっている(図表Ⅱ-1-4-4)。
2 重要無線通信の妨害については、2010年度に妨害の申告に対する24時間受付体制を構築し、その迅速な排除に取り組んでいる。また、短波帯電波監視や宇宙電波監視についても国際電気通信連合(ITU)に登録した国際電波監視施設としてその役割を担っている。