平成11年版 通信白書

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第1章 特集 インターネット

コラム2 インターネット −「ネットワークのネットワーク」−

世界中のコンピュータを結ぶ分散管理ネットワーク

 インターネットは「ネットワークのネットワーク」、すなわち世界中に点在するコンピュータネットワークを相互に結びつけるネットワークである。その特徴としては、1)誰でも参入・離脱が可能でオープンなネットワーク、2)各所の管理者が運用する独立したコンピュータやコンピュータネットワークをつないだ分散管理ネットワーク、3)地理的距離に依存しないグローバルなネットワーク、の3つが挙げられる。 これまでのコンピュータネットワークは、ある特定の管理者によって運用管理がなされる閉じた環境に置かれ、ネットワーク接続をするには管理者の許可や監視の下で利用する場合がほとんどであった。しかし、インターネットは分散管理ネットワークであるため、次々とコンピュータやネットワークを接続していっても他のコンピュータの運用にはほとんど影響を与えず、インターネット全体の状態を一元的に把握する管理者も必要としない。そのため、利用者の自主的な管理・運用が必要となる一方で、誰でも比較的容易にインターネットに接続することが可能であるという特徴を持つ。また、インターネットは世界的な広がりを持つネットワークであるため、一度接続すれば世界中のコンピュータとの間で情報交流をすることが可能である。
 このような技術的な特徴により、利用者は様々なメリットを享受できるようになった。まず、低コストでネットワークへの参加・離脱が可能であり、個人利用者が世界規模での情報の受発信を行えるようになった。また、企業と消費者を直接ネットワークでつなぐことで経済活動にも大きな影響を与えるようになってきている。

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