平成11年版 通信白書

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第2章 情報通信の現況

(2)情報化投資

9年の米国の情報化投資額は我が国の約3倍

 日米両国における情報化投資額を、両国の経済規模を勘案しながらその推移について考察すると以下のとおりである。なお、情報化投資の定義は、我が国は各産業連関表の「電算機・付属装置」、 「有線通信機器」及び「無線通信機器」に対応する項目により作成、米国は「Survey of Current Business」の「Computers and peripheral equipment」及び「Communications equipment」により作成した。
1)情報化投資額(図表1))
 9年における日米両国の情報化投資額を比較すると、我が国の情報化投資額が11.1兆円であるのに対し、米国の情報化投資額は35.0兆円(1ドル120円で試算)と、我が国の約3倍の規模となっている。
2)情報化投資の成長の推移(図表2))
 日米両国の2年の情報化投資額を100とすると、9年において米国では373.9、我が国では182.3となっており、米国は我が国の約2倍の伸びを示している。特に米国における7年以降の伸びは日本のそれを大きく上回っている。
3)情報化投資比率(図表3)、4))
 2年から9年における日米両国の情報化投資について、両国の情報化投資額対GDP比率を比較すると、6年まではそれ程大きな差はみられない。 ところが、7年以降の米国の積極的な情報化投資の結果、同構成比率における両国の差は近年広がる傾向にある。
 同様に、情報化投資額対民間設備投資比率についてみると、米国が我が国の数値を一貫して上回っており、やはりその比率の差は7年以降において大きく広がる傾向にある。
 これらの結果から、日米両国の経済規模を勘案しても近年における米国の情報化投資への取組は、我が国のそれを大きく上回っていることが分かる。

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