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第3章 情報通信政策の動向2 電子申請システムの導入
10年4月から他省庁に先駆けて入札資格審査申請において導入 郵政省は、10年4月から、「申請負担軽減対策」の一環として、他省庁に先がけて電子申請システムを導入し、競争契約における入札資格を得るための審査申請をインターネット経由で受け付けている。 従来、郵政省が実施する入札に参加する企業は、申請用紙に必要事項を記入の上、郵政省(本省及び地方郵政局等)に持参していた。一方、申請書を受け取る郵政省においても申請書の中身をデータベースに入力する作業が生じていた。 しかしながら、電子申請システムの導入により、申請を希望する企業は、郵政省のホームページにアクセスして、申請に必要な電子メールソフトをダウンロード後、これに付属する申請様式に必要事項を記入して送信するだけで申請作業が終了し、社内に居ながら、より簡便な方法での申請が可能となった。さらに、郵政省においても、申請データが自動的にデータベースに登録されるため、入力作業が不要になった。 なお、申請用の電子メールソフトは、カオス暗号と呼ばれる特殊な暗号が使用されている。申請書の内容はこのカオス暗号で暗号化されており、郵政省のサーバ内で復号される仕組みとなっている。カオス暗号は、不規則な数値の列を生み出すカオス関数を利用したものであり、解読されにくく、扱いやすいという特徴を有することから、申請の内容が第三者に知られる可能性は非常に低いと考えられる。 また、引き続き、直接持参又は郵送による申請も可能となっている。 ![]()
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