平成11年版 通信白書

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第2章 情報通信の現況

第8節 技術

1 研究水準

情報通信分野における我が国の技術競争力は相対的に低下傾向

 我が国の基礎研究及び応用研究・開発研究水準について、各研究分野ごとに米国及び欧州との水準の優劣を調査した結果によると、対米国の情報・電子分野では、基礎研究、応用研究・開発研究のいずれも米国優位との評価が多く、ここ数年その傾向は変わっていない。
 対欧州の情報・電子分野では、基礎研究、応用研究・開発研究のそれぞれにおいて日本優位との評価が他の分野に比べ高いが、応用研究・開発研究は8年に対前年を上回ったものの全体的に低下傾向にある(図表1)、2))。
 また、1982年から5年間ごとにおける情報通信分野の企業間の戦略的な技術提携数の地域分布比率についてみると、米国企業と欧州企業の提携関係が年々深まっており、日本は孤立化に向かう傾向にある(図表3))。
 このように情報通信分野における我が国の技術競争力は相対的に低下傾向にあり、特に米国との格差が増大しつつある。

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