平成11年版 通信白書

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第2章 情報通信の現況

5 衛星

通信・放送のサービス拡大、外資規制撤廃に伴い、増加傾向

1)国内サービス
 第一種電気通信事業者が、国内サービスに使用中の静止衛星は、10年度末現在10機であり、総トランスポンダ(電波中継器)数は304本である(図表)。10年2月に第一種電気通信事業者(NTT及びKDDを除く。)に係る外資規制が撤廃されたことに伴い、同年4月、パンアムサットが新規参入し、自社で衛星を保有して国内サービスを提供する第一種電気通信事業者は、日本サテライトシステムズ(JSAT)、宇宙通信(SCC)、NTTとあわせて4社となった。
 衛星の利用分野は、JCSAT、スーパーバード、PASが主に企業内通信、CATV番組配信、CSデジタル放送、衛星インターネット等であり、N−STARが衛星移動通信サービス、災害時等の迂回用となっている。
 一方、放送衛星は、10年度末現在で3機(図表)である。利用分野はBSAT-1aが衛星テレビジョン放送及びハイビジョン放送に、BS-3N及びBSAT-1bがBSAT-1aのバックアップ用である。
2)国際サービス
 第一種電気通信事業者が、国際サービスに使用中の静止衛星は、10年度末現在22機であり、総トランスポンダ数は717本である(図表、資料10参照)。
 これらの衛星は、JSAT及びSCCが、国内サービスと同じ衛星を使用している以外は、すべて外国事業者等が保有する衛星である。
 主な国際サービスとして、KDD、IDC及び日本テレコムがインテルサット衛星又は民間事業者が保有する衛星(非インテルサット衛星のCバンド)を介して行う音声伝送、映像伝送がある。
 また、外国の放送事業者による海外からの放送についても、これらの衛星が使用されている(資料10参照)。
3)その他
 以上のほか、11年1月、低軌道周回衛星を使用した地球規模の衛星携帯電話サービスを日本イリジウムが開始しており、使用される衛星は66機である。

B2350001.gif
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