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第2章 情報通信の現況2 IP網
データトラヒックの増大に伴い、音声がデータの一部として処理 従来の回線交換方式を基本とする電話網に対し、インターネットに代表されるようなデータトラヒックの急速な増大により、音声をIP(Internet Protocol)パケットに変換しデータトラヒックの一種として扱うことで、高速ルータを用いたパケット交換方式を基本とするIP網を基幹網として構築する動きが出始めた。また、トラヒックに関係なく伝送速度や品質が確保されるメリットを持つ回線交換方式と回線使用効率が良く通信コストの低下につながるパケット交換方式の両方の長所を兼ねたATM(非同期転送モード、Asynchronous Transfer Mode)網を中心に構成する通信事業者も存在する(図表1))。既に、インターネット電話(1-2-5(8)参照)に代表されるようなIP網上の音声通話も実用域に入っており、主な通信事業者では、今後のデータトラヒック増加に備えた基幹網構成を計画している(図表2))。 ![]() ![]()
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