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第2章 情報通信の現況(5)情報ストック量
「CD−ROM」、「書籍」など輸送系メディアの寄与率が高い 情報ストック量とは、各メディアで過去に情報流通過程に乗った情報のうち、情報の保存及び将来的な再利用を目的として、情報の発信側若しくは受信側で保存されている情報の総量を計測したものである。9年度の情報ストック量は、1.31×1015ワード(対前年度比2.0%増)となった。 9年度の情報ストック量の増加に対しては、輸送系メディアの寄与率が高い。輸送系メディアのうちでも「CD−ROM」の寄与率が57.6%と最も高く、「書籍」の34.9%を上回った。輸送系以外のメディアでは電気通信系の「ケーブルテレビ放送」の寄与率が16.1%と高く、普及が期待されるメディアであるため、今後も情報ストック量の増加に寄与していくと考えられる。 また、「CSデジタルテレビ放送」、「インターネット」等の電気通信系メディアは寄与率は低いものの、非常に高い伸びを示しており、将来、情報ストック量の増加に大きく寄与する可能性がある。 今後、「書籍」の役割は変わらないにしても、大容量の「DVDソフト」の本格的な普及や、パソコンの一般化により「インターネット」、「パソコンソフト」がさらに伸びると予想され、情報ストック量の構造変化が続くものと考えられる。 ![]()
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