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第2章 情報通信の現況(3)生活時間
若年層ほどテレビ以外の画面を見る時間が多い 「機器利用調査」等により、情報機器の普及が生活時間に与える影響について、1週間当たりの行動時間(全体平均)をみると、以下のとおりである。 「国民生活時間調査」(NHK)における「自由行動時間」(注20)と「機器利用調査」における情報機器の利用時間を比較すると、「画面を見る時間」については、「ながら時間」を含むとしても、自由行動の中でかなりの時間を占めている(図表1))。特に、若年層ほど他の年代と比べてテレビ視聴時間が少ない反面、それ以外の情報機器(ビデオ、家庭用ゲーム機、パソコン)の画面に向かう時間が長くなる(図表2))。また、インターネット利用の有無で比較すると、インターネット利用者はテレビ視聴時間をインターネット利用時間に充てたと推察される(図表3))。 一方、「電話による通話時間」については、15〜19歳及び20代の総通話時間が他の年代と比べてかなり高く、特に携帯電話等(携帯電話又はPHS)による通話時間が長い。特に、20代の総通話時間は5.47時間にものぼり(60代の総通話時間の約2倍)、電話によるコミュニケーションが生活に定着しているといえる。また、携帯電話等保有の有無で比較すると、携帯電話等の保有者は、総通話時間が非保有者の約1.5倍となっており、非保有者より加入電話の通話時間も長くなっている(図表5))。 さらに、携帯電話等(携帯電話又はPHS)の利用状況について、加入電話と比較する。 1)利用頻度 1日1回以上利用する割合は、受発信とも加入電話より携帯電話等の方がおおむね高い。携帯電話等では受信より発信での利用が多いが、加入電話では受信での利用がやや多い。 男女別にみると、携帯電話等と加入電話の受発信頻度に女性では差はないが、男性では1日1回以上携帯電話等を利用する比率が加入電話の2倍以上になっている(図表6))。 また、年代別にみると、若年層を中心とした携帯電話等の普及から、年代が下がるほど携帯電話等の発信頻度が高まり、その比率は加入電話の約2倍に相当する(図表7))。 2)通話時間 1週間当たりの平均総通話時間(利用者平均)については、携帯電話等では男女間に利用時間の差はないが、加入電話では在宅時間の差から女性の利用時間が男性よりかなり長くなっている(図表8))。 また、1回当たりの平均通話時間については、加入電話が携帯電話等よりも長い。男女別では携帯電話等、加入電話とも女性の通話時間の方が長く(図表9))、年代別では年代が下がるほど通話時間が長くなっている。また、各年代における通話時間は、加入電話が携帯電話の約2倍となっている(図表10))。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
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