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第2章 情報通信の現況第3節 情報通信ネットワーク
1 基幹網 我が国周辺に80Gbpsの高速光海底ケーブルが敷設予定 国内における基幹網は、通信トラヒックの増加等に対応するため年々増加し、9年度のNTT基幹回線系光ケーブルは15万4,362km(対前年度比9.4%増)となった(図表1))。 また、KDDは、日本列島をループ状に囲んだ伝送容量100GbpsのJIH(Japan Information Highway)ケーブル(全国17か所に陸揚げ)を新たに敷設し11年4月に運用を開始した(図表2))。 我が国周辺の国際海底ケーブルは、1964年に初めてTPC‐1が敷設されてから、すでに35年が経過し、現在同軸ケーブルはその役目を終え、TPC‐5CNなどの光ケーブルが中心となっている(図表3))。今後増大する通信トラヒックの需要に対応するため、我が国周辺においても新規光海底ケーブルの敷設計画が進んでおり、これまでにない大容量のネットワークが形成される予定である。 日本、ハワイ、米国本土をループ上に結ぶJapan‐US CNは、80Gbpsで2000年当初から運用を開始する予定であり、将来的には640Gbpsまで伝送容量を上げることとなっている。また、日本、米国、中国、韓国及び台湾に陸揚げするChina‐US CNは、1999年末に運用を開始する予定である(図表4))。
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