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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第1節 東日本大震災が情報行動に与えた影響

(1)震災時に利用したメディアの評価


 震災時に利用したメディアの評価について、フェースシートの回答(図表3-1-1-2)をみると、震災発生時は即時性の高いラジオの評価が他のメディアと比較し高くなっており、AMラジオの評価が60.1%と最も高く、次いでFMラジオが続いている。インタビューコメントをみると、「震災当初はラジオが唯一の情報入手手段であった。」など、ラジオの評価が高いことがうかがえるが、一方で「しかし、地域の被災状況などが分からず、津波被害がいかに大きかったのを知るのも遅れた。」など、課題もあったことがわかる。震災直後になると、安否確認等を行うため双方向性を有する携帯電話や携帯メール、映像を伴うメディアである地上テレビ放送に対する評価が向上し、4月末には、ラジオに対する評価を上回る状況になっている。他方、震災発生時から4月末に至る中で、当初は評価が低かったインターネットについて、行政機関・報道機関のホームページや検索サイト等、地域性の高い情報を収集可能という観点で評価が高まる傾向がみられた。

図表3-1-1-2 震災時利用メディアの評価
図表3-1-1-2 震災時利用メディアの評価のグラフ
(出典)総務省「災害時における情報通信の在り方に関する調査」(平成24年)
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