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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第1節 東日本大震災が情報行動に与えた影響

(1)メディアの利用状況―震災前


 東日本大震災発生より前、地震や台風等の災害関連情報について主にどのような情報源から情報を得ていたかについてみると、年代の違いに関わりなく、主な情報源としてテレビを挙げた割合が最も高い。続いて利用した割合が高いのは新聞又はニュースサイトであり、これらに比べるとラジオやソーシャルメディアなどは利用率がかなり低く、半分程度かそれを下回る状態である(図表3-1-4-1)。

図表3-1-4-1 震災前における災害関連情報に関する情報源
図表3-1-4-1 震災前における災害関連情報に関する情報源のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所・東京大学情報学環橋元研究室 「東日本大震災を契機とした情報行動の変化に関する調査」(平成24年)

 テレビの次に活用されていた情報源について年代ごとにみていくと、10〜30代は「テレビ→ニュースサイト→新聞」の順であり、40〜50代では「テレビ→新聞→ニュースサイト」とニュースサイトと新聞の順位が入れ替わる。さらに60代になると「テレビ→新聞→ラジオ→家族、友人、知人からのメールや電話」と並び、ニュースサイトの順位がさらに下がる。
 すなわち、ニュースサイトは、10〜30代において新聞以上に主要な情報源として活用されており、ラジオとの比較では10〜50代というさらに幅広い年代でニュースサイトの利用率がラジオを上回る。10〜20代になると、「その他のサイト」もラジオを上回るほか、ソーシャルメディアも20代では10ポイントほどラジオを上回り20%を超え、10代ではラジオとソーシャルメディアがともに10%程度で拮抗しているなど、若年層ほどネット系情報源の活用が進み、テレビ以外の既存メディアに取って代わりつつあることがうかがわれる。
 なお、一番活用していた情報源を一つだけ選択した場合の結果については、やはりテレビが一番活用されているが、次に活用されていたメディアはニュースサイトで、特に年代による差はみられなかった。
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