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第2部 情報通信の現況と政策動向
第8節 コンテンツ市場の動向

(3)通信系コンテンツ市場の動向


●パソコン及び携帯電話向けコンテンツの市場規模は、平成22年時点で市場全体の15.2%となる1兆7,131億円

 パソコンや携帯電話などで流通する通信系コンテンツの市場規模については、近年のインターネットを利用したコンテンツ流通の大幅な増加等を反映して、平成22年の市場規模は1兆7,131億円、前年比10.6%増となり、市場全体の約15.2%に達した。
 平成22年の通信系コンテンツ市場における映像系ソフト5,972億円の内訳は、主なものではゲームソフトが2,982億円、映像系ネットオリジナルが1,283億円、ビデオソフトが758億円、映画が390億円、地上テレビ番組が290億円となっている。音声系ソフトの内訳は、音楽ソフト3,294億円がほぼすべてを占めている。テキスト系ソフト7,841億円の内訳は、主なものではテキスト系ネットオリジナルが3,993億円、データベース記事が2,095億円、新聞記事が687億円、コミックが538億円などとなっている(図表4-8-1-7)。

図表4-8-1-7 通信系コンテンツ市場の内訳(平成22年)
図表4-8-1-7 通信系コンテンツ市場の内訳(平成22年)のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態調査」

 また、通信系コンテンツの動向をソフト別にみると、平成22年の通信系コンテンツ市場の割合は、平成18年と比較して音楽ソフトが12.8%増加の52.7%、ゲームソフトも19.9%増加の40.3%となっている(図表4-8-1-8)。

図表4-8-1-8 ソフト別通信系コンテンツ市場の動向
図表4-8-1-8 ソフト別通信系コンテンツ市場の動向のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態調査」

●平成23年のモバイルコンテンツ産業の市場規模は前年比15.2%増の1兆9,061億円
 携帯電話の普及、端末の高機能化の進展等により、モバイルコンテンツ産業(携帯インターネットビジネス)の市場規模5が急速に拡大しつつある。
 モバイルコンテンツ市場6とモバイルコマース市場からなる我が国のモバイルコンテンツ産業の市場規模は、平成23年で1兆9,061億円(前年比15.2%増)となっており、引き続き増加している(図表4-8-1-9)。この内訳を市場別にみると、モバイルコンテンツ市場が7,345億円(前年比13.6%増)、モバイルコマース市場が1兆1,716億円(前年比16.2%増)となっている。

図表4-8-1-9 モバイルコンテンツ産業の市場規模
図表4-8-1-9 モバイルコンテンツ産業の市場規模のグラフ
(出典)総務省「モバイルコンテンツ産業の現状と課題等に関する調査研究」


5 モバイルコンテンツ市場は、携帯インターネットを通じて取引されるデジタルコンテンツ(着信メロディ、静止画、動画、ゲーム、占い等)の市場を指し、モバイルコマース市場は、携帯インターネットを利用したモバイルコンテンツ以外の、物販系(通信販売等)、サービス系(チケット販売)及びトランザクション系(株式売買手数料、オークション手数料等)の市場を指す。
6 平成23年にモバイルコンテンツ市場の対象をオープンプラットフォーム市場(スマートフォン等)まで拡大した。
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