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第2部 情報通信の現況と政策動向
第8節 コンテンツ市場の動向

(2)マルチユースの状況3


●コンテンツ市場のうち、1次流通市場の規模は9兆595億円(80.2%)、マルチユース市場の規模は2兆2,336億円(19.8%)

 平成22年の1次流通市場の規模は、9兆595億円となり、市場全体の80.2%を占める。市場構成比では、ビデオソフト、コミック、地上テレビ番組等のマルチユース市場の割合が増加している。1次流通市場の内訳は、映像系ソフト4兆953億円のうち、主なものは地上テレビ番組が最も大きく2兆3,325億円、ゲームソフト4が7,406億円、衛星・CATV放送が4,345億円などとなっている。音声系ソフト7,013億円のうち、音楽ソフトが5,085億円、ラジオ番組が1,916億円となっている。テキスト系ソフト4兆2,629億円のうち、新聞記事が1兆6,310億円、雑誌ソフトが1兆1,962億円、書籍ソフトが6,033億円などとなっている(図表4-8-1-4)。

図表4-8-1-4 1次流通市場の内訳(平成22年)
図表4-8-1-4 1次流通市場の内訳(平成22年)のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態調査」

 一方、平成22年のマルチユース市場の規模は2兆2,336億円(全体の19.8%)となっている。
 マルチユース市場の内訳をみると、映像系ソフト1兆4,542億円の主な内訳は、地上テレビ番組が5,076億円、映画ソフトが4,723億円、衛星・CATV放送が3,984億円となっている。音声系ソフト1,173億円の主な内訳は、音楽ソフト1,161億円などとなっている。テキスト系ソフト6,622億円の内訳は、コミックが2,853億円、雑誌ソフトが1,166億円などとなっている(図表4-8-1-5)。

図表4-8-1-5 マルチユース市場の内訳(平成22年)
図表4-8-1-5 マルチユース市場の内訳(平成22年)のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態調査」

 また、マルチユースの動向をソフト別にみると、平成22年のマルチユース市場の割合は、映画ソフトが68.2%と平成18年と比較して4.8%減少している一方、地上テレビ番組は平成18年比6.0%、ビデオソフトは平成18年比9.4%増加している(図表4-8-1-6)。

図表4-8-1-6 ソフト別マルチユース市場の動向
図表4-8-1-6 ソフト別マルチユース市場の動向のグラフ
(出典)総務省情報通信政策研究所「メディア・ソフトの制作及び流通の実態調査」


3 コンテンツが2次利用、3次利用される市場をマルチユース市場と定義している。
4 なお、音楽ソフトとゲームソフトのインターネット配信市場の規模は、大きく進展していることから、1次流通市場として算出。
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