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付注
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付注9 高齢者のタブレット端末利用に関する調査の概要


 本調査のサンプルはウェブ調査会社の持つモニターである。調査会社はマイボイスコム社で、高齢者本人(ここでは便宜上60 歳以上)1,559人、60歳以上の親と別居しており、しかも親にタブレットPCをプレゼントしようという意思が少しでもある子供826人のパソコン利用者に対して調査を行った。調査の実施時期は2012年2月である。
 本調査のサンプルの属性は図表1のとおりである。高齢者本人に対する調査では、年齢区分では60 歳代と70 歳代が大多数を占めており、80歳代以上は51人(3.3%)となっている。男女比は、高齢者本人では3対1で男性が多いが、子供では女性が過半数を占めている。これは、高齢者ではパソコンユーザーが男性に多いこと、子どもの世代では専業主婦が約3割(826人中230人)を占めているためである。

図表1 回答者の属性(ウェブ調査)
図表1 回答者の属性(ウェブ調査)の表

 また、パソコンをほとんど使っていない高齢者のタブレット端末に対する利用意向も調べるために、郵送調査を行った。郵送調査のサンプルは、(株)RJCリサーチが登録しているモニターの中から、60歳以上で、PCをほとんど使っておらず、しかもタブレット端末に少しでも関心のある対象者を選び、353人から回答を得た。調査の際には、首都圏または政令指定都市の居住者とそれ以外の地区の居住者がほぼ同数になるように割付を行った。また、70歳代以上の回答者もサンプルの半分程度集めるようにした。調査の実施時期は2012 年3月で、サンプルの属性は図表2のとおりである。結果として女性が多くなったのは、調査への協力者は女性の方が多いだけでなく、高齢者では女性の方がパソコンを使わない人の比率が高いためである。

図表2 回答者の属性(郵送調査)
図表2 回答者の属性(郵送調査)の表

 タブレット端末の各種機能・サービスに対する支払意志額は、「オープンモジュール型スマートフォン及び統合型スマートフォンに対する支払意志額の推計方法」(付注8参照)と同様にコンジョイント分析を用いて推計した。コンジョイント分析では、多数の選択肢をランク付けする調査が行われる場合が多いが、今回は、調査対象に高齢者が含まれていることもあり、ある特定の機能・サービスの組み合わせからなるタブレット端末を利用するかしないかを選ぶ質問を複数回繰り返すという簡便な方法を利用した。

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