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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第2節 東日本大震災と事業継続

(2)クラウドサービスへの期待


 企業に対して、クラウドサービスの利用状況について聞いたところ、全社的に利用している割合は8.9%と低いが、一部の部門で利用していると回答した企業を含めると約3割に及ぶ(図表3-2-3-5)が、地方公共団体におけるクラウドサービスの利用状況と比較し低くなっている。企業規模別にみると、大企業においては、一部の部門で利用していると回答した企業を含め約4割がクラウドサービスを利用しており、地方公共団体と同様の傾向となっているが、一方でクラウドサービスについて知らない、よくわからない、もしくは利用していないし、今後利用する予定もないと回答した企業も45.2%と高い割合となっている。中小企業においても、クラウドサービスについて知らない、よくわからない、もしくは利用していないし、今後利用する予定もないと回答した企業が約6割に達しており、地方公共団体と比べても利用が進んでいないことがわかる。クラウドサービスの導入・検討状況について、震災の前後の変化をみると、約4割の企業が震災を踏まえて積極的に導入及び導入検討を進めている。そのうち半数は震災前に導入検討をしていなかった企業であり、震災がクラウドサービスに対する導入・検討に向けた意向に影響を与えたことがわかる(図表3-2-3-6)。

図表3-2-3-5 クラウドサービスの利用状況(民間)
図表3-2-3-5 クラウドサービスの利用状況(民間)のグラフ
(出典)総務省「ICTが成長に与える効果に関する調査」(平成24年)

図表3-2-3-6 クラウドサービスの導入・検討状況(民間)
図表3-2-3-6 クラウドサービスの導入・検討状況(民間)のグラフ
(出典)総務省「ICTが成長に与える効果に関する調査」(平成24年)
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