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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第1節 ICTが導く成長への道筋

4 我が国の制約要件を緩和し、課題解決を先導するICT


 ICTのイノベーション誘発力は、このような経済成長への活用にとどまるものではない。少子高齢化、財政悪化、労働人口の減少、地方の疲弊といった我が国を取り巻くより基礎的な制約要件や様々な課題の解決を先導する力を有している。その典型例が、社会保障制度改革と国民IDの関係に示されている。国民ID制度は、国民の利便性向上だけでなく、社会保障の公平負担や社会的弱者への確実な給付等といった社会保障制度の有する課題を解決する重要なツールとして導入しようというものである。また、震災後のエネルギー制約に取り組む上で期待が高まっているスマートグリッド、地球環境保全に貢献するICT(Green by ICT、Green of ICT)も挙げることができよう。このほか、医療のICT化は住民の利便性向上とともに医療費適正化や医療従事者の負担軽減にもつながり、特に遠隔医療には地域医療の向上効果が期待されており、テレワークの促進は高齢者や女性の社会参画を促すことが期待されている。
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