総務省トップ > 政策 > 白書 > 24年版 > 「スマート革命」によるICTポテンシャルのさらなる発揮
第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第4節 ICTによる新たな成長のステップに向けて

5 「スマート革命」によるICTポテンシャルのさらなる発揮


 ユビキタスネットワーク環境の完成とビッグデータ活用の融合による「スマート革命」は、ICTの成長創造力、課題解決力を飛躍的に向上させる可能性を有している。我が国のICT分野が「スマート革命」を先導することは、ICT分野での我が国の優位性を一層確保すると同時に、震災復興や地域における安全・安心で未来志向の街づくりなど我が国が直面する課題に取り組むための有効な手段となる。
 また、成長のエンジンとしてのICT、万能のツールとしてのICTは、例えばデジタル放送移行後の放送メディアの発展にもつながりうる。国民の情報メディア認識が相対化するなかで、従来から取組が進んでいるインターネット映像配信による放送番組のマルチ利用はもとより、インターネット広告の急成長に象徴されるようにメディアとしても高い成長力を有するインターネットやソーシャルメディアを放送が活用することにより、例えばソーシャルメディア連携を通じた視聴者との「つながり」の強化、データ活用によるメディア価値の向上や、ラジオの難聴取地域の解消などの課題に対処することができるだろう。
 最後に、インターネットの社会基盤化は、サイバー空間の国際ルールづくりの必要性を浮かび上がらせると同時に、サイバー攻撃による被害の甚大化や個人情報保護の在り方など、様々な課題を顕在化させている。ICTによる成長は、これらの課題への適切な対処が前提となることはいうまでもない。
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