（2）国内総生産（GDP）

●平成22年の情報通信産業の実質GDPは、リーマンショックによる低迷から回復し過去最大の水準に達する

　平成22年の情報通信産業の名目GDPの推移をみると、リーマンショック時の平成21年は前年比7.0％減と大きく減少し、平成22年も前年比1.6％減と引き続き減少し38.5兆円となった（図表4-1-1-4）。一方、平成17年を基準とした情報通信産業の実質GDPについては、平成21年は前年比3.6％減の47.5兆円であったが、平成22年には急速な回復を示し、前年比5.4％増の50.1兆円となっている（図表4-1-1-4）。

　また、主な産業の名目GDPの規模をみると、情報通信産業の名目GDPは全産業の8.2％を占め、卸売業と同等の規模である（図表4-1-1-5）。平成7年から平成22年までの主な産業の名目GDPの推移をみると、情報通信産業の年平均成長率は0.2％となっており、鉄鋼業に次ぐ値を示している（図表4-1-1-6）。同様に、主な産業の実質GDPをみると、情報通信産業の実質GDPは全産業の10.6％を占め、主な産業の中で最大規模の産業となっている（図表4-1-1-5）。主な産業の実質GDPの推移をみると、平成7年から平成22年までの情報通信産業の年平均成長率4.1％と、電気機械（除情報通信機器）に次ぐ値を示している（図表4-1-1-6）。