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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第1節 東日本大震災が情報行動に与えた影響

(2)地震発生当時の情報ニーズ


 地震当日に知りたかった情報についてみると、家族や知人の安否が73.2%で最も多くなっている(図表3-1-2-2)。この傾向は、被災地域での調査でも同様の傾向になっており、安否情報についてのニーズが高いことがわかる。次いで、「地震・津波の規模や発生場所」が57.6%、「余震や津波の今後の見通し」が40.2%、「道路・鉄道の開通/運行状況」が40.0%で続いている。「道路・鉄道の開通/運行状況」については、地震が平日昼間に発生し、帰宅困難者が多数発生したことが背景として考えられる。近年の災害は、朝晩や休日に発生したり、地方で発生したりしていたため、このようなニーズはこれまで比較的少なかったのと比べ、対照的な傾向となっている。

図表3-1-2-2 地震当日に知りたかった情報
図表3-1-2-2 地震当日に知りたかった情報のグラフ
(出典)東京大学大学院情報学環『情報学研究 調査研究編 2012 No. 28』「東日本大震災における首都圏住民の震災時の情報行動」
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