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第1部 特集 ICTが導く震災復興・日本再生の道筋
第1節 東日本大震災が情報行動に与えた影響

(4)災害関連で役に立ったメディア


 震災後1週間で欲しい情報が得られたかどうかについて、情報源別にみると、「テレビ」が86.3%で欲しい情報が得られた(十分得られた及びやや得られたとの回答の合計)という比率が一番高く、次いで「ニュースサイト」が71.8%、「新聞」が54.7%、「家族・友人・知人からのメールや電話」が51.5%、「ラジオ」が29.3%と続いている(図表3-1-2-5)。これを、利用した人だけを母数にしてみると、「テレビ」「ニュースサイト」「新聞」は同様の順位であったが、「ラジオ」が77.5%、「ネットで再送信されたテレビのニュース」が74.7%と順位に変動がみられた。

図表3-1-2-5 「欲しい情報が得られた」比率、利用した人中の「得られた」比率
図表3-1-2-5 「欲しい情報が得られた」比率、利用した人中の「得られた」比率のグラフ
(出典)東京大学大学院情報学環『情報学研究 調査研究編 2012 No. 28』「東日本大震災における首都圏住民の震災時の情報行動」

 停電した地域が少なかった関東圏を対象とした調査では、ウェブ調査結果にもかかわらず情報入手手段としてのテレビが非常に重要であることが示されている。一方で、「ニュースサイト」も87.3%とテレビに並ぶ比率となっており、同様に非常に重要な情報入手手段であったことがわかる。
 ミクシィやTwitterについても、利用した人だけを母数とした比率でみると、ミクシィが55.4%、様々なTwitterがすべて40%を超えた比率となっており、ネットのソーシャルメディアも情報の入手源としてある程度利用価値が高いものであったことがわかる。
 災害関連の情報を入手した際に、役に立った情報源をみると、「テレビ」が89.9%と高く、次いで「ニュースサイト」が56.3%、「新聞」が44.3%、「家族・友人・知人からのメールや電話」が37.5%、「ラジオ」が25.4%と続いている(図表3-1-2-6)。この順位は図表3-1-2-5の「欲しい情報が得られた」と回答した人の比率の順位と同様になっている。
 うち、最も役に立った情報源では、「テレビ」が63.1%で他の情報源を大きく引き離し、次いで、「ニュースサイト」が12.1%、「ラジオ」が5.8%、「家族・友人・知人からのメールや電話」が4.8%、「新聞」が3.7%で続いている(図表3-1-2-7)。

図表3-1-2-6 役に立った情報源(複数回答)
図表3-1-2-6 役に立った情報源(複数回答)のグラフ
(出典)東京大学大学院情報学環『情報学研究 調査研究編 2012 No. 28』「東日本大震災における首都圏住民の震災時の情報行動」

図表3-1-2-7 最も役に立った情報源
図表3-1-2-7 最も役に立った情報源のグラフ
(出典)東京大学大学院情報学環『情報学研究 調査研究編 2012 No. 28』「東日本大震災における首都圏住民の震災時の情報行動」
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