第1部 特集 新時代に求められる強靱・健全なデータ流通社会の実現に向けて
第1節 加速するデータ流通とデータ利活用

(2) 医療

医療分野では、医療DXの実現に向けて「全国医療情報プラットフォーム」構想が検討されている。現在、個別に保存・管理されている医療関連情報を一つのプラットフォームに集約して保存・管理するというものであり、実現によってより良質な医療の提供につながると期待されている。

医療データの活用については、病院経営の支援などを目的としたサービスとして、例えば、MDVデータプラットフォームサービスでは、電子カルテ、医事システム、その他システムの院内に点在するデータを一つに統合し、「増収」、「働き方改革」、「医療の質」、「患者満足度向上」という視点からデータ分析が行えるようになっている10。また、サービスを提供する上で、Amazonのクラウドサービス「AWS」が利用されている11

利用者の健康促進という観点でも数多くのアプリケーションが提供されている。Apple watchやGoogleに買収されたFitbitなどが提供するスマートウォッチでは心拍数や睡眠、活動量などのデータが取得できクラウド上に蓄積されるようになっている。また、Pep Upなどでアプリ連携することによって、スマートウォッチから取得できるデータだけではなく、医療関連データを統合・分析し、健康促進につなげることができる。



10 https://www.mdv.co.jp/solution/medical/hospital/mdv_dps/別ウィンドウで開きます

11 https://d1.awsstatic.com/local/health/20220324%20MDV%20session%203.pdfPDF

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