第2部 情報通信分野の現状と課題
第6節 プラットフォームの動向

第6節 プラットフォームの動向

1 市場動向

2023年の世界のICT関連市場の主要プレーヤーの時価総額をみると、2022年に5位だったMeta Platforms(Facebook)は広告収益の減少や後発SNS(TikTok等)の躍進などによって時価総額が大きく減少し後退したものの、その他の上位企業は昨年度と大きな変動はなく、クラウドサービス、SNS、セキュリティなどを手掛ける企業が株式市場で評価されている(図表4-6-1-1)。

図表4-6-1-1 世界のICT市場における時価総額上位15社の変遷
(出典)Wright Investors’ Service, Incより取得1
「図表4-6-1-1 世界のICT市場における時価総額上位15社の変遷」のExcelはこちらEXCEL

日本、米国及び中国の主なプラットフォーマーなどの2021年の売上高2を比較すると、最も大きいのはAmazon(約51兆5,648億円)で2016年比3.5倍となっている(図表4-6-1-2)。中国のAlibaba(12兆2,080億円)は2016年比で7.3倍と高い成長となっている。一方、日本企業は規模も小さく、楽天2.1倍、Zホールディングス1.8倍、ソニー1.3倍、富士通0.8倍と成長の面でも見劣りする。

図表4-6-1-2 日米中のプラットフォーマーの売上高
(出典)Statistaデータを基に作成


1 https://www.corporateinformation.com/#/tophundred別ウィンドウで開きます

2 日本、中国企業については、各年の平均レートを用いてドルに変換している。

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