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第1部 特集 新時代に求められる強靱・健全なデータ流通社会の実現に向けて
第2節 プラットフォーマーへのデータの集中

1 プラットフォーマーによるデータの取得・蓄積

情報通信技術が高度化し、大量のデータが生み出され、流通する中、プラットフォーマーが革新的なビジネスや市場を生み出し続けるイノベーションの担い手となり、急激な成長を遂げてきた。現在、プラットフォーマーが提供する様々なサービスは我々の生活に深く浸透しており、検索サービスを利用して知りたいことを検索し、SNSでコミュニケーションを行い、インターネット上で動画を視聴することは多くの人にとってありふれた日常の一部となっている。

SANDVINE(カナダ)が取りまとめた1世界におけるアプリケーション(企業)別モバイルインターネットトラヒックの割合をみると、Facebook(27.82%)が最も大きく、Google(19.09%)、Tiktok(13.76%)、Netflix(2.41%)が続いている(図表2-2-1-1)。

図表2-2-1-1 アプリケーション別モバイルインターネットトラヒックの割合(2022年上半期)
(出典)SANDVNE「PHENOMENA(THE GLOBAL INTERNET PHENOMENA REPORT JANUARY 2023)」を基に作成

また、Statistaの調査によると、米国の2022年7月時点での月間ユーザー数の多いプラットフォームの上位10社にGAFAMすべてが入っている。

【関連データ】米国における月間ユニークユーザー数の多いプラットフォーム(2022年7月)

出典:Statista「Most popular multi-platform web properties in the United States in July 2022, based on number of unique visitors」

URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r05/html/datashu.html#f00014別ウィンドウで開きます(データ集)

プラットフォーマーは、様々なサービスの提供を通じて、名前やユーザー名、IPアドレス等の属性データや、購買活動やコミュニケーション等の様々なアクティビティデータを取得している(図表2-2-1-2)。サービスを利用するユーザー数の多さを考慮すると、これらプラットフォーマーは莫大なデータ量を取得・蓄積していると想定される。

図表2-2-1-2 プラットフォーマーによって収集されているデータ項目例
(出典)Security.org「The Data Big Tech Companies Have On You」より、一部抜粋して作成


1 「The Global Internet Phenomena Report January 2023」。本レポートはSANDVINE社が世界の500以上の固定、移動通信事業者を利用する25億以上の加入者からデータを収集して編纂。北米、南米、ヨーロッパ、アジア、中東を対象としているが、中国やインドのデータは含まれていないことに留意が必要。

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